経験談

 

【共通テスト利用+競技歴】

矢後

 

矢後 和也(スポーツ科学部・2年・日大三高)

甲子園:22夏(1回戦)

 

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?
私は華の六大学野球、その中でも輝かしい実績を持つ早稲田大学野球部に対する憧れを中学生のころから抱いていました。元々は、高校でレギュラーだったことと、過去の先輩が何人か早稲田大学に進んでいたこともあり、推薦での入学を目指していました。ただ、高校3年生になる直前の春休みの練習試合で怪我をしてしまったことで、受験を考えるようになりました。私は高校で部活動に注力してきたため、学力のみでの合格は厳しいと考えていました。しかし、入試について調べる中で共通テスト+競技歴方式の受験を知りました。この方式では部活動での成績も評価されます。これは私にとって大きなプラス要素であるため、こちらの受験方式で早稲田を目指すようになりました。
  

Q.具体的な勉強方法は?

 

先述した通り、私は推薦での合格も目指していたので9月までは自己推薦の対策に追われていました。そのため、本格的に勉強を開始したのは10月からです。そして、試験で私が利用した科目は、必須の英語と数学I Aと理科基礎(化学・物理)です。

 

英語:

英語は私が最も時間を費やした科目です。その中で大切なのは、単語力と速読力と慣れの3つです。
単語力に関しては、隙間時間でも簡単に勉強できるため、移動時間などにやることをお勧めします。また、単語は常に勉強する必要があると私は感じます。それは、数学の公式などと比べて覚える量が多く、忘れやすいためです。一度覚えたと思っても油断せず、テスト直前までコツコツ継続することが大切です。
速読力は、単語力と慣れのどちらとも関係性があります。単語を覚えていないと読めませんし、回数を重ねることで読むスピードは上がります。共通テストは時間との勝負です。いかに速く文章を読めるかが、点数アップにつながります。
最後に慣れについてですが、共通テストは大問ごとに問題の形式が大体決まっています。そのため、各大問ごとの所要時間の目安を自分で見つけて解いたり、問題文と物語のどちらからどのような順番で文章を読むかを決めて解いたりなど、点数をとりやすい解き方を見つけるために慣れがとても大切です。慣れがあることで、本番も落ち着いて解くことができるでしょう。以上より、過去問や問題集を本番直前にはどんどん用いて、慣れを作ることをお勧めします。

 

数学:

数学は私が得意とする教科であったため、そこまで時間は要しませんでした。ひたすら問題集を解くことで、ケアレスミスをなくすことと、時間配分を間違えないことを意識して本番に臨み、本番も納得のいく点数を取ることができました。

 

理科基礎:

理科基礎は2科目ですが、範囲が狭いです。そのため、めげることなく、きっちり基礎を覚えることが大切です。重要な部分をきっちりと覚えれば、7割は簡単に取れると思います。100点を取ることは難しいかもしれませんが、7~8割に到達することに関しては楽な科目だと私は考えます。私は、内容を覚えて問題集を解くことの繰り返しで、グングン点数を伸ばすことができました。単純な作業ですが、めげずに頑張ることが大切です。

 

 

Q.息抜きの方法は?

 

長めの睡眠とランニングと熱いお風呂でのYouTube視聴です。
長めの睡眠に関しては、受験のために学校に通うことがなくなる時期から私は自分の1日の生活サイクルを24時間ではなく、27~28時間に設定しました。19~20時間起きて8時間寝る、この生活習慣を送ることで寝不足になることもなく、また夜は眠くなるまで勉強するのですぐ寝つけるため、寝付くまでの無駄な時間もストレスもなくなります。ただ、受験直前には24時間のサイクルに体を戻しました。受験日に眠くならないようにするためです。
ランニングとお風呂でのYouTube視聴は連続して行います。ランニングをしてすぐにお風呂に入って、体をリフレッシュし、お風呂で好きなYouTubeを見て、気分もリフレッシュします。また、熱めのお湯に浸かることで長風呂を防ぎ、最小限の時間で心身の両方を癒すのです。逆に言えば、この時間以外は基本的にはスマホやテレビに触れる時間はありませんでした。
  

Q.早稲田を受験する人へ一言!

 

受験勉強で苦しい、辛いと感じることがあると思います。その瞬間を乗り越えた人が合格に近い人だと私は考えます。いかに辛い時に頑張れたか、いかにストイックになれたかが、受験をするときの自信につながります。自信は冷静さにつながります。自信を持っていつも通り、冷静に受験を乗り越え、早稲田で豊かな大学生活を送るために、自分に負けず頑張ってください。
  

【社会科学部自己推薦】

森田朝

 

森田 朝陽(社会科学部・R6卒・高岡商業高)

甲子園:18夏(ベスト16)、19夏(ベスト16)

 

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?
私が早稲田を志望するようになったのは、高校3年生の6月に早稲田大学野球部の練習に参加させていただいた時です。通っていた高岡商業高の野球部は早稲田大学野球部の大先輩方から野球を教えていただき発足しました。そういうこともあり、早稲田は憧れでしたが、ご縁があって練習参加させていただいたときに先輩方が必死に練習する姿をみて、私もここで野球をするのだという決意に代わりました。伝統ある早稲田大学野球部のユニホームを着て日本一になるという思いを決めて自己推薦で受験することを決めました。
  

Q.具体的な勉強方法は?

 

社会科学部の自己推薦入試は一次審査の書類審査と二次審査の小論文、面接です。ここでは、小論文と面接についてお話しさせていただきます。

8月中旬    野球部引退
8月下旬~9月 社会問題について勉強
10月     小論文練習
11月     小論文練習、面接練習
11月末    試験

私はおおまかに、このような日程で勉強しました。社会科学部の自己推薦ですが小論文の比重が高いと考えられます。そのため、私は時間のほとんどを小論文のための学習に費やしました。
小論文は、社会問題が提示されて解決策や意見を問う形式となっています。あらゆる社会問題からの出題が予想されるため、引退してから9月末までは、新聞や社会問題についての本を読み、ポイントをノートにまとめて社会問題の知識をひたすらつけました。社会科の先生に、何度も質問にも行きました。慣れてきたら、自分の意見や、解決策を考えながら学習すると小論文につながると思います。全ての社会問題について理解できたと思ったら、10月から実際に小論文を書く練習を始めました。はじめは、短いものから書き始めます。国語の先生から社会問題でなくてもよいので、簡単なお題をもらいます。調べながらでも、時間がどれだけかかってもよいので自分で書いて、先生に添削をお願いします。回数を重ねるうちに自分の文章の構成パターンができてきます。そうなれば、字数を増やし、時間を測って、お題も出題が予想されそうな社会問題に変えていきます。一日最低一つの小論文を書くと決めて行いました。国語の先生にもしっかりとお願いをして、毎日見てもらうとよいです。小論文の練習が始まっても新聞だけは読んでおくとよいと思います。
面接については、志望理由書と合わせながらなぜ早稲田なのか、なぜ社会科学部なのか、今まで自分は何をしてきたか、自分はここで何をしたいのかということが中心になると思います。HPをよく読んで、社会科学部の学際性などの特徴をよく知ることが大事です。そうすれば自分のしたいことと学部を結び付けて述べることができるようになります。面接は試験の一か月前ほどから練習し、一日一回毎日別の先生とやるのがおすすめです。初めて話す先生や、社会科の先生と練習するとより効果的だと思います。
あくまで、小論文の勉強、練習が優先です。11月は一日、小論文一本と面接一先生を目標に、時間が余れば自分の弱点だと思う方を練習しましょう。これまでやり切ったと思えれば、試験当日自信をもって望むことができます。

Q.息抜きの方法は?
週一回のウエイトトレーニングと、睡眠を正しくとることです。
 

Q.早稲田を受験する人へ一言!

 

私は受験を決めたのが6月で、実際に動き出したのは高校野球が終わった8月中旬です。多くの方は高校野球が終わってからの動き出しになると思います。ですが、やるべきことを毎日しっかりやれば充分に間に合います。私も初めは焦っていましたが、毎日勉強していると上達していくのが自分でもわかります。そして最後には大きな自信となります。強い気持ちをもって一日一日を積み重ねましょう。自分を信じて頑張ってください。

【スポーツ科学部自己推薦】

文珠

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?

私が早稲田大学を志望するようになったのは、高校一年の進路希望調査の時です。もともと早慶への憧れがあったことや、自分自身が日々行なっているスポーツを科学的に学んでみたいと思ったことなどが理由です。また、早慶戦の伝統ある雰囲気に惹かれ、神宮の晴れ舞台で野球がしてみたいと思い、早稲田を志望するようになりました。

Q.具体的な勉強方法は?

 スポーツ科学部の総合型選抜Ⅲ群では一次試験、二次試験とも得点の内訳が出ていません。そのためどのようなものが高得点になり得るかを考察し、自らがいかに学部にとって有用な人材であるかを証明できるかを考えるところから始めました。例えば2022年度の募集要項には、「総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入試)では、校で学ぶ教科全般の学と全国会出場レベルの競技能を有し、 スポーツに対する旺盛な熱意を持つと同時に、その体験を通じてスポーツを科学的に探究する能を培うことのできる学を受け入れる。学校が作成する調査書、競技歴調査書(スポーツ活動実績等)、および接をもとに、総合的に評価する。」との記述があります。私の場合、神宮大会に一年次、甲子園に二年次にベンチ入りしたのみで試合への出場はなく、競技歴には自信がありませんでした。そのため、その他の調査書・小論文・面接・研究テーマで挽回することを目指し課題に取り組みました。

基礎学力 :

まず、基礎学力があることを証明する必要がありました。簡単なことは所属高校での評定平均値をあげることと、英語資格を取得することでした。評定平均値を上げることは、日頃の部活との兼ね合いから難しかったため隙間時間を勉強に当てる工夫をしていました。始業前までの時間や昼休み、授業の合間などに予習復習をこなし、テスト前の負担を軽減し、評定平均アップに繋げました。また英語試験に関しては英検2級レベルまで取得しておくと高校3年間で習う英語の範囲をある程度理解していることが証明できます。早めの取得を目指し、高校一年から学習をスタートしました。学習方法としては、授業の合間などに英単語帳を見るなどして語彙力を強化し、高校二年生までに英検2級を取得しました。高校三年生になると最後の夏の大会や、評定平均値の決定する学年末試験で忙しくなること、大学に提出する志望理由書等の執筆で忙しくなることが予想されるので、それまでに英語資格の取得等を終わらせておくと良いと考えられます。

競技歴調査書の作成:

昨年度から競技活動および学業に関する調査書の提出が必須になり、競技歴だけで行われていた選考が変更となりました。これにより競技歴に自信のなかった人でも、アピールできる場所が増えたと言えます。反対に、競技歴に自信がある人でも、しっかりと対策をしなければ受からない試験となったと言えます。そのため、早めに動き出すことが重要になるでしょう。以下が設問ごとの工夫です。

 自身の競技力について、同じ種目に取り組む高校生全体の中でどのような位置付けにあると考えるかおよびその理由について記入してください。

どのような位置付けになるかをより客観的にわかりやすく説明するために数値化することを重視しました。野球が団体競技であることや、個人の技能に点数がつく競技でないため能力値の説明が定性的になりやすく難しかったですが、定量的に証明することを目指し、執筆しました。

 高校入学後の、競技活動に関するこれまでの目標及びそれに向けた努力のプロセスについて記入してください。

PDCAサイクルを参考に、どのような計画を立て、実行し、確認作業を行い、新たに行動したかを書いていきました。また具体例も示しながら、私が目標に向けてどのようなアプローチができるのかを説明しました。

現在の学業への取り組みおよび早稲田大学スポーツ科学部入学後の学習計画について記入してください

学習計画に関しては、フィールドワークなど自分の足で見つけた情報の添付をすることにより、他者との差別化を図りました。例えば、実際に自分のしてみたい研究をしている教授に連絡を取り、研究所に伺って話を聞き、どのような研究ができるのか、それらの面白みなどの内容をインタビューし、文章に盛り込みました。

また、グーグルスカラーなどを中心に先行研究を調べました。自身の行いたい研究がより専門的であればあるほど良いと考えたので論文を多く読みました。100本程度読めばある程度の知識や現状は頭に入ってきます。また論文を読む際には後からどんな研究かを忘れないように、タイトル、要約、課題、なにが得られたかなどを記しておくと便利だったのでおすすめです。

小論文:

小論文を解き始めたのは高校二年の冬です。始めた当初は右も左もわからない状況でしたが、継続的に取り組んでいると徐々に上達していきました。私はスポーツ科学部を受験するにあたり、競技歴で他の出願者より劣っていると感じていたので、小論文には非常に力を入れていました。小論文を解く際は議論の整理、問題発見、論証、結論、吟味の順番で書いていくとまとまるのでおすすめです。詳しい書き方や、どのような内容が望ましいかなどは予備校や参考書等を参照すると良いと思います。スポーツ科学部の小論文は近年600字以上1000文字以内の問題であることが多く、字数もそれなりに多いので得点源になりやすいと推測しました。そのため字数が全てではありませんが試験の1ヶ月前にはスポーツ科学部のどのような過去問を解いても1000字ぴったりに終わるようになるように仕上げていました。それらの私が書いた小論文の添削はAO推薦の専門塾の先生と学校の先生の両方に行ってもらっていました。合計で100本程度解き、本番に挑みました。

過去問などは三年分公式ホームページに掲載されているのでそれは必ずといておくことと、一般入試の小論文にも目を通しておくことはやっておいてほうが良いと思います。過去問が足りなくなったら10年分ほどはネットや図書館などで出てくるので探してみてください。また、早稲田大学社会科学部の問題や他大学のスポーツ科学部の問題などが傾向等似ているので解いてみるといいと思います。さらに、余裕があれば他大学、他学部の問題を解いておくと一般入試で出題されるような奇を衒った問題が出題されても対応できると思うのでおすすめです。

面接:

学部のディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシー等を確認しました。また本番前には、競技歴調査書等で書いた部活動への取り組み、研究テーマなどを確認しました。落ち着いて受けこたえができるように何回も練習し、動画などを撮影しながら印象はどうか確認しながら練習していました。面接で実際に聞かれたのは

・スポーツ科学部を誰かにおすすめする時になんというか
・なぜスポーツ科学部を志望したのか
・なぜ早稲田なのか
・コロナウイルスがスポーツにもたらした良い点は
・学業とスポーツの両立について

以上の5点です。圧迫面接の雰囲気もなかったのでリラックスして望めました。

おすすめの本:

おすすめの本として、スポーツ科学部の教科書「教養としてのスポーツ科学」がおすすめです。学部がどのような教育をしているのか大まかに知ることができたので非常に参考になりました。

Q.息抜きの方法は?

素振り、15分程度の仮眠、適量のカフェイン摂取がおすすめです。

 Q.早稲田を受験する人へ一言!

早稲田大学野球部はアマチュア野球界を牽引してきた歴史と伝統のある組織です。受験をするにあたり、さまざまな不安があると思いますが、それらを跳ね除けて合格を掴み取ってほしいと思います。安部球場でお待ちしております。

 

【指定校推薦】

西谷

西谷 球哉(商学部・4年・桐光学園高)

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?

私が早稲田大学を志望するようになったのは、高校3年生の時です。以前から東京六大学、中でも早稲田大学に関心がありました。早稲田大学に進学したいと思っていましたが、部活動も両立させたかったため、指定校推薦を利用して大学へ進学することを目指しました。

校内での選考過程で早稲田大学への入学が現実味を帯びてきたとき、野球部でプレーをしたいという思いをさらに強く抱くようになり、入部することを決意しました。

Q.具体的な勉強方法は?

小論文:

まず小論文対策で重要なことは、時事や一般常識の知識をつけることです。これはニュースを見ることや新聞を読むことも重要ですが、参考書を用いることで、小論文に頻出のテーマの知識を効率よく身に着けることができると思います。基礎知識を身に付けることと並行して小論文の構成、書き方を身に着けることも重要です。これも参考書等を参照して効率よく学習を進めると良いと思います。

以上のような知識が身に着いたら、数をこなしていくことが重要になります。解いた問題は必ず学校の先生や塾の先生に添削してもらい、ブラッシュアップしていくと良いでしょう。

面接:

指定校推薦の面接は自己推薦などの面接とは異なり、難しいテーマについて質問をされたり、緊迫した空気の中で面接が行われたりすることは一般的にはありません。そのため、各々の学校に保管されているであろう過去の面接の情報を基に対策すれば十分だと思います。

また基礎知識として、受験する学部の教育理念や特徴(他大学の同学部・類似学部と比較して早稲田大学にしかないもの)は予習して面接に臨むべきです。そして、多くの先生と面接練習を行いたくさんフィードバックをもらうことで、上達させることができるでしょう。

Q.決まってからは何をしていたのか?

指定校推薦は合格が早い時期に決まるので、大学に入学するまでの時間がたくさんあると思います。私はその時間を活用して野球の練習と勉強を継続して行っていました。

野球に関しては、高校の部活動に参加し、引退前と同様に練習を積んでいました。勉強に関しては、英語の勉強と共通テストの対策を行なっていました。大学には一般入試を突破して入学した人がほとんどです。その人たちに置いていかれないように、特に英語は注力して勉強するべきだと思います。また、早稲田大学の指定校推薦では共通テストの受験が義務付けられています。共通テストの勉強は大学入学後に活きてくるので、合格したからといって怠らずに継続して勉強することが重要だと思います。

Q.早稲田を受験する人へ一言!

早稲田大学野球部には、素晴らしい設備、仲間と切磋琢磨できる環境が揃っています。そして、全国から集まった様々なバックグラウンドを持つ選手と一緒に野球ができます。

伝統ある早稲田大学野球部で是非一緒に野球をしましょう!

 

【一般現役】

堀越
堀越 健太(スポーツ科学部・3年・宇都宮高) 

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?

高校一年生の夏に大学の学部や学科を調べる活動があり、その時スポーツ系の学部に興味を持ち、早稲田大学のスポーツ科学部に興味を持つようになりました。

また、小学生の頃から早慶戦に憧れていて、早稲田大学野球部なら受験に合格すればセレクション等なしで入部出来るということを知り、高校一年生の秋頃から志望するようになりました。

Q.具体的な勉強方法は?

私は早い段階からスポ科を目指していたので、高校一年生の頃から英数国に重点をおいて勉強をしていました。部活のために平日の勉強時間が確保しにくかったので、家庭学習は数学と英語に全て費やしました。

英語:

1,2年次は授業で取り扱った文章は暗唱できるくらいまで完璧に読めるようにすると良いと思います。また、文法書の例文を速読し正しい文法を染み込ませることも大切だと思います。リスニングの教材の音声を倍速くらいまで聞き取れるようにディクテーションやシャドーイング等工夫しながら耳を鍛えるとリスニングは満点近く安定して取れます。試験前ラスト2ヶ月は毎日過去問や予想問題を解くくらいの勢いで問題に慣れると落ち着いて試験に望めて良いと思います。

数学:

1,2年次は、共通テストのような穴埋め問題ではなく、自分で条件を置いて、式を立てて解く問題に取り組んでおくことをお勧めします。問題のリードを頼りに解く中で、分からなくなってしまった時に自力で解く力があれば打開することが出来ます。全部が知っている問題なら必要ない力ですが、共通テストが急に難化することもある昨今、合格を確実なものにするには重要な力だと思います。また、英語同様過去問や予想問題を沢山解いておくと良いと思います。

小論文:

私は共通テスト後、毎日一つ小論文を書いて国語科の先生に添削してもらっていました。先生に作成していただいたオリジナル問題や、過去問を解いていました。近年は、600字から1000文字という字数設定が続いていたので、最初の100字で問題文やグラフの解釈を書き、次の100文字で自分の考えを書き、400字、200字と本文を2つ書いて残りの字数で締めるというパターンを染み込ませるといいと思います。木下是雄「理科系の作文技術」(中公新書)を読むこともお勧めします。

またどの科目も時間制限があるので、英語リーディングなら60分、数1Aなら55分のいうように厳しめのタイムを設定し、スピード感を身につけることがお勧めです。

Q.息抜きの方法は?

私は、本を読んだり筋トレをしていました。自己啓発系の本を読むことは心のゆとりを生んでくれます。また、社会学や経済系の本を読むと、息抜きと同時に、知識が増え英語の問題や国語の問題を解くときに難しいと感じる文章が減ります。

また私は筋トレが好きだったので、自習館で勉強をしていて、何点取れたらウエイトルームに何分行っていいというようにご褒美にしていました。ご褒美を用意してから心なしか点数が上がり始めました。

Q.早稲田を受験する人へ一言!

倍率が3,4倍になってくると、単純に実力が高い上位25%が受かるという訳では無いと思います。ずば抜けてる一部の人を除くと、問題の相性が良かったり、分からなくて適当にマークしたところが当たっていたりと運が良い人が受かると思います。早稲田大学野球部で絶対野球をするんだという強い気持ちを持ってテストに臨めば必ず運が味方してくれると思います。受験はつい周りの人と見比べてしまいがちですが、自分の強みや弱みとしっかり向き合い少しでも点数を上げて合格出来るように頑張ってください。

 

【一般一浪】

川内

川内 脩平(スポーツ科学部・4年・八王子高)

Q.いつ早稲田を志望するようになったのか?その理由は?

2010年の秋の早慶戦を実際に神宮球場で観戦した際に、当時はコロナ禍では無かったために球場が満員になる程のファンがスタンドを埋め尽くし、これまで感じたことのない雰囲気を味わい、いつかこんな雰囲気の中で野球をしたいと思いました。さらにそこで早稲田のユニフォームを着て優勝を喜ぶ選手を目の当たりにしました。小学校の頃から早稲田のユニフォームを着て野球をすることが夢でした。それが年を経て、夢から目標に変わり、強く入学を志望するようになりました。

Q.具体的な勉強方法は?

自分は早稲田大学のスポーツ科学部に共通テスト+小論文方式で入学しました。学部にこだわらず早稲田大学への入学を志望していたために、共通テストと小論文の対策を集中して勉強したわけではなく、早稲田大学の問題を解くための勉強を常に行なっており、共通テストに特化した勉強にシフトしたのは実際のテスト日の2,3週間前頃でした。

英語:

単語を覚えることを第一に行なっていました。そこでは何回もその単語に触れることを心がけていました。単語帳は1冊2000語程だと思います。1日50個をしっかり覚えて、1周するのに1ヶ月以上かけるのではなく、1日200語程を目を通すくらいでも良いので、多くの単語に触れ1週間〜2週間ほどで1周するようにしていました。問題を解いている上で単語帳に出てこないような難しい単語が出てきます。そのレベルのものも全て覚えようとすると時間が無くなってしまったり、逆に中途半端になってしまったりするので、その都度出てきたものを完璧に覚えるようにしていました。

難しい単語は大体周りの文章から意味を推測できるようになっています。そこで重要になってくるのが英文解釈でした。どのようにしてその文章を読むのかを学ぶことも大事です。文法も参考書を一冊決め、それを繰り返し行うようにしました。単語、英文解釈、文法を行いながら長文に毎日取り組むようにしました。単語、英文解釈、文法は全て長文からも学ぶことができます。解答が合っているか間違っているかの結果はもちろん大事ですが、それは本番だけです。間違えたらどこを読み間違えたのか、どこを理解できていなかったのか、正解した場合も根拠は正しかったのかなど復習を大切にしました。復習の方が時間も長かったです。復習時には音声を聞き、音読もしていました。

国語:

現代文は、日本語の勉強から始めました。現代文についてのキーワード集を用意してその勉強をしていました。そして現代文の問題を解くときにはとにかく根拠を明らかにするという練習をしていました。なんとなく解答を選ぶのではなく、必ず本文の中に根拠があるので、選択肢のどこが間違っているのかを指摘しながら問題に取り組むようにしていました。

古文については、1000年程前の文章を読み解く場合もあるので、当時の生活がどのようであったのかを知らなくては読みにくいと思い、背景知識についての参考書を1冊用意し、それと単語帳を繰り返し、文法を別で行っていました。文章を読んで単語の解釈、その語の用法などについて全て考えるようにしていました。

日本史:

教科書を中心に読み込みました。そこで分からないものについては用語集も使用しました。暗記については、全ての年号を覚えたわけではありませんでした。歴史には必ず流れがあり、この事件が起こったからこういった政策ができたなど、物事には必ず根拠があるのでそのつながりを強く意識しながら勉強していました。もちろん要所となる事件等の年号は覚えていました。そして最後にその時代の一問一答を行って名称の確認を行っていました。

小論文:

先生に入試で出そうなお題を出してもらい、それについて書く練習をしていました。それを添削してもらい、言葉の使い方やお題に対するアプローチの仕方を学びました。合計で5回ほど書く練習をしました。

Q.息抜きの方法は?

浪人期は、クラス担任と息抜きがてら先輩方の話や自分の現状や足りないところについて話すことにしていました。散歩も気分転換になるのでしていました。

Q.早稲田を受験する人へ一言!

受験は恐怖です。結果の見えないものに対して努力するということは不安でたまりません。自分も落ちたらどうしようと常々考えていました。しかしそんなことを考えていても知識が増えていくわけではありません。とにかくやってみるしかないです。自分で決めた目標に対して必死に努力し、それを叶えたら本当に良い景色が待っています。また、何かを達成するためには何かを犠牲にしなくてはなりません。受験で早稲田大学に合格したいと考えているのであれば、我慢して努力し続ける必要があると思います。また、志望校が決まっていない人も可能な限り高みを目指して挑戦してみてほしいと思います。今だからこそ勉強に打ち込むことができると思います。その時間を有意義に使って、ぜひ自分の手で目標を叶えてください。

 受験方法など、詳しくは早稲田大学入学センターホームページをご覧ください。
 

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